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photo by Lucy

渡邉灰二のフェイヴァリット9 “ミュージシャン”

伊藤某と今回の企画を考えていて、はじめはランキングにしようということだったが、書いているうちに順位などつけられないことが判明。お互いに順不同ということに。俺が今回あげたアーティストは10代からいまだに聞き続けているもの。10年後も同じなんだろうな……。

BOB DYLAN

フォークシンガー? プロテスト・シンガー? いやいや、彼はずーっと前からロックンローラーです! 大いなる神であり俗人。彼の軌跡を見るとかっこよくて情けない。そんな水玉シャツの男、大好きです。

THE ROLLING STONES

72年のキース、R・Sレコード時代のレコードジャケット、コックサッカー・ブルース、チャーリーのタッタンスカタンetc...未だに何度聞いても“HAPPY”のイントロはゾクゾク来るし、“メモリー・モーテル”は泣ける。俺のスタンダード。

THE CLASH

クラッシュで PUNK を知り、クラッシュで DUB を知り、レゲエやスカも知った。限りなく貪欲な姿勢に心を奪われた。ジョーならどう考えるか? いつも考える。スタイルだけじゃないリアル。安らかに……。

BRUCE SPRINGSTEEN

“Born in the USA”の忌まわしいヒットで「あの」イメージが強くて敬遠する人が多いけど、俺の中では都会の孤独で内向的で青く燃えるシンガーと言うイメージ。1st からリヴァーまではどれもいいなあ。

小山卓治

小説を読んでいるようなそんな気分にさせる楽曲は十代の頃衝撃だった。「ひまわり」は楽曲は当然のことジャケットもお気に入り。

Waterboys

このバンドというか VO のマイクスコットから俺のアイルランドへの傾倒が始まった。ある意味自分の方向性を照らしてくれたグループ。

The Jam

「あー!ギターってこんな弾き方でいいんだ!」と思った。シンプルで速いビート! モッズスーツでJUMP! 他のパンクバンドにはない物を感じた。後期のアルバムの音楽性はかなり影響を受け、ここからモータウンなんかを聞くようになった。

SION

東京に来てすぐ新宿の帝都無線でインディーの 1st を買った。彼の詩は PUNK で切なくてやさしい。今でも変わらない姿勢がうれしい。なによりもこのままが……。

THE MODS

実は初めてロックのコンサートを見たのがモッズ。GANGROCKER ツアー。ここでは語りつくせないので続きは打ち上げで(笑)。

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伊藤毅のフェイヴァリット9 “ミュージシャン”

ちゃんと血になってるやつを「魂との出会い順」に並べてみたよ。でもお気に入りを9つ選べなんて無理だよなあ。それからなぜかパンクとブラック・ミュージックがひとつも入ってない。ま、そのあたりはまた別の機会にってことで。ちなみにろくに打ち合わせもせずに灰二と二人でばーっと書いたんだけど、ダブってるのが二つだけってのがいいねえ(笑)。

KISS

小学校6年のとき、初めて行ったライヴが武道館の KISS 来日公演。ステージのジーン・シモンズを見て、いつかあそこに立ちたいと思った。

King Crimson

13歳。プログレとの出会い。ラジオから流れる「太陽と戦慄パートII」。全てをぶっ壊すみたいな変拍子のギタ−リフ。ヘヴィ・メタルよりメタリック。冷たいのに泣けるメロトロン。それまでに聴いたことがなかった音。なんだこりゃ? 世の中にこんな音楽があるんだ、と思った。そのへんのパンクスより、まともなキチガイのほうが怖いと思った。

佐野元春

15歳。最初は“こちら側のひとではない”と思っていた。あっ! と思ったきっかけはあの「ロックンロール・ナイト」。日本語のロックンロール。瓦礫のなかのゴールデン・リング。もしかしたら本当に“今夜こそたどりつける”んじゃないかと思った。今までの人生で何度助けられたことか。ライヴでシャウトする佐野さんを観るとなんで鼻の奥がつーんとするんだろう?

SION

18歳。今はもうない渋谷の坂の上のバー。明け方近く。ステレオから静かに流れるシオンの声。何度も何度も何度も聴いた。何年経っても忘れないよ、こればっかしは。

Jaco Pastorius

宇宙一のベーシスト。もちろん俺はジョン・ウェットンや、グレン・ヒューズからも影響を受けてるけど、それとは別の次元でジャコは俺のアイドル。こんなグルーヴでベースを弾けるひとは他にはいない。ベース弾きはこれを聴いて絶望したところからスタートするといいと思う。

U2

ロックバンドとして、パンク/ニューウェイヴ、ブルース、テクノ、オルタナと何でも飲み込んだ上で、自国(アイルランド)の伝統音楽の影響もちゃんとある数少ないバンド。抑圧された国からしか新しい音楽は生まれないという説は当たっているのかもしれない。

Metallica

むさくてもいい。がちむちアニキでいい。不器用でいい。オヤジ的でいい。メタリカであればむしろそれがいい。荒野を感じる数少ないバンド。むしろラテン・アメリカなアントニオ・バンデラス臭がしますよ? カッコいいよねえ。ベースで入りたい(笑)。ほいで最近の曲のほうが唄がやや内省的な感じで好き。「生き方が死に方を決めるんだ」的なね。昔の「街中、探して、ぶっ殺す」みたいなやつよりも(笑)。

THE ROLLING STONES

俺的には“Midnight Rambler”のイントロだけでもうOK。ガキのころから聴いてたけど、良さに気づいたのは実は最近かもしれない。ストーンズはロックの基本ではなく、前人未到と言う意味で未来なんだよ。ちなみに楽曲の秀逸さを意外とみんな言わないんだよな。

ヒートウェイヴ

荒野の向こうからの微笑み。壮大な現実肯定。yes、yes、yes。ただでさえゆるくなっている四十過ぎの男の涙腺は0.3秒で決壊。“land of music”と、“LONG WAY FOR NOTHING”はほぼ毎日聴いていると言ってよいと思いますね、ええ。だってさあ、昔のアルバムより新譜のほうがいいなんてバンド、あんまりないよ?