
渡邉灰二のフェイヴァリット9 “アルバム”
今回はアルバム編ということですが漠然と好きなアルバムといってもその時の気分やなんかで変わってしまうもの。いまだにヘビロテのものや影響大の物なんかを挙げてみました。
BOB DYLAN / 欲望

1976年リリース。ディラン中期の傑作。ローリングサンダーレビュー真っ只中に作られた、全体的にエキゾチックなアルバム(歌詞長すぎ)。街頭でプレイしていたジプシー・ヴァイオリンのスカーレット・リヴェラを車の中からスカウトしたり、ツアーでは様々なアーティストが入れ替わり参加。ライブ告知はほとんどなくジプシーのように渡り歩いた。冒頭の「ハリケーン」は殺人罪で逮捕され、10年以上獄中にいたプロ・ボクサーの名前で、彼の無実を確信したディランが社会を告発したもの(デンゼル・ワシントンの映画にもなってる)。このアルバムジャケットの通算6枚目の横顔がすてき。
Jackson Browne / レイト・フォー・ザ・スカイ

1974年に発表された3枚目のアルバム。彼の最高傑作に挙げられることも多い名盤。レコーディングにはデヴィッド・リンドレーはもちろん、グレン・フライ(イーグルス)、J.D.サウザーなどの豪華アーティストがゲスト参加。遠出する時には必ずチョイスする一枚。最近のマイiPodのランキングでもかなり上位。疲れてるのか? 俺。
TRACEY THORN / 遠い渚

Cherry Redレーベルから1982年リリースのソロ・アルバム。EBTGのVoです。ヴェルヴェッツ「宿命の女」のカヴァーもあり、けだるい朝にぴったり。このアルバムは基本的にトレーシーの歌とアコースティック・ギターだけで制作されていてとにかくシンプルでいい。疲れてるのか? 俺。
PUBLIC IMAGE LTD. / First Issue
1978年リリース。いわずと知れたジョンライドン。当時はポストパンクなんて言われてましたが今はオルタナの棚に入るんだよね。時代は変わる。実は人前で初めて演奏したのがこのアルバムの「PUBLIC IMAGE」 と「LOW LIFE」。やはりキースレヴィンのギターいいね。
The Rolling Stones / Black and Blue

1976年リリース。76年からの「グレート・ギタリスト・ハント」のセッションのさなかにレコーディングされたアルバム。ニセモノのファンクやレゲエが素晴しい! これぞ一流の二流!? ビリープレストンのエレピもいかしてます!
Love and Rockets / Express

1994年リリース。バウハウスのピーターマーフィー抜きのメンバー。シンプルなリフとダークでサイケデリックな空気。おススメです。何年か前に日本に来たとき(確かリキッドルーム)は客席がガラガラで一番前で見ちゃいました。最近バウハウスはビジュアル系の教祖みたいになってるらしい……。なるほど。
ROCKPILE / SECONDS OF PLEASURE

1980年リリース。パブロックの大物ニック・ロウとデイブ・エドモンズが合体した唯一のアルバムにして名盤。「とにかくROCK'NROLLを愛してやまないゼ!」という感じが伝わってくる。お見事! 爆音でよろしく。
JOHNNY THUNDERS & THE HEARTBREAKERS / L.A.M.F. - REVISITED

1984年リリース。もともとあったこのアルバムをジョニサンが自らミックスし再編集。ヴォーカル、ギターもオーバー・ダビングして、再リリースしたもの。へなへな&よれよれ ROCK'NROLL。ただしかっこいい。あ、ほかにアコースティック集の“Hurt Me”
もおすすめ。こちらもよれよれです!
THE CLASH / Super Black Market Clash

1993年リリース。シングルのBサイドをまとめた“Black Market Clash”に追加トラック加えたレア・トラック集。こんなにも名曲ぞろいなのにBサイドや未発表とは・・恐るべし。“ROBBER DUB”は地下鉄がよく似合う。
SPECIAL >> favorite9 "Album"
伊藤毅のフェイヴァリット9 “アルバム”
ここ最近気に入って聴いてるアルバムを選んでみたよ。最近の俺はこれで出来てる、みたいな。人生のオールタイムベストではないけれど、明日、無人島に島流しされるならこの9枚は持ってくね。
MUSE / Origin of Symmetry

“New Born”の、超歪みイントロのリフは、世界リフ大賞モノですよ。すげーテンション上がる。いわゆるイマドキのバンドはどうも粗雑であんまり好きじゃないんだけど、こいつらはちがう。めちゃめちゃラウドで緻密で当然のように楽曲と唄がいい。それに歪みベース。あげくイケメン。嫌いになる理由がないよ。
佐野元春 / The 20th Anniversary Edition

20周年にエピックからリリースされたベスト盤。掟やぶりですまんね。でもこのアルバムに収録されたほとんどの曲は新しい解釈でリミックスされていて、それぞれのリリース当時よりややロックよりな感触になってるね。入門編としてもおすすめですよ。
UA × 菊地成孔 / cure jazz

癒しというよりもタイトル通り「療法」。ただし後効きの毒あり。三曲目の Over the rainbow は必聴。俺は少し笑ってから泣いた。UA の声っていいなあ。
Jaco Pastorius / Punk Jazz

宇宙一のベーシスト、そして最高のグルーヴ・マシーン、ジャコ・パストリアスのベスト盤。たびたび掟やぶりですまん。でもリマスターされてて音質がよろしいのでおすすめ。ベーシストはこれを聴いて打ちのめされなさい。そこから這い上がってきたやつだけがサヴァイブできるんだぜ? しかし相変わらず“Liberty City”のイントロでウルっとくるのはなんでなんだべ?
Mark Knopfler / Golden Heart

ダイアー・ストレイツ時代はぜんぜんいいと思わなかったんだけど、このソロの一枚目のアルバムはそうとうヤバい。オトナのロック。シブく抑えられた唄よし。メロディーよし。アイリッシュ・テイストよし。俺のような世田谷在住の日系アイルランド人(妄想)には本当にたまらん。ディランファンにもおすすめ。ギネスを呑みながらどうぞ。ノップラーはん、いい漢(ヲトコ)に髪の量は関係ないんだね。
Fried Pride / Heat Wave

ヴォーカルとアコギのディオ。バカテク戦闘態勢アコギ・ファンク・ジャズ with やや癒し成分。ある意味タック&パティよりすごい。ギタリストは一度聴いておいたほうがいいよ。プロフィールには「日本人アーティストとして初めて、アメリカのジャズ・レーベル、コンコードよりデビュー」と書いてある。EW&F、ビートルズ、あげく“Smoke On The Water”のカヴァーまでやっとるのよねえ。ぶっとぶよー。
Metallica / St. Anger

だって好きなんだもん(笑)。「戦車が時速200キロで走ってる」みたいなアルバム。Low C の二音下げチューニングとか超ヘヴィでイカす。弦がゆるゆるでちょっとピッチがヤバいくらいなのもいいねえ。このアルバムは昔からのメタリカファンには不評みたいだけど、俺は別にメタルが好きなわけじゃないからさ。特典の DVD に全曲のスタジオライヴの映像があってジェームスのガチムチアニキっぷりに激萌え。ベースの鶴次郎イカす。どうもスペインとかメキシコ的荒野の香りのするものに俺は弱いんだよなあ。五弦ベースちょっと欲しいなあ。
HEATWAVE / LONG WAY for NOTHING

昂る。最新作の“land of Music”が静のアルバムだとすると、これは動。好きすぎてコメント出来ないので聴いてください。出来れば買って。ただのワンフーと化してますね。
HEATWAVE / land of Music

泣ける。中年ヲヤジの涙腺決壊。なんなんだこのアルバム。好きすぎてコメント出来ないので聴いてください。出来れば買って。ドラムは前作“LONG WAY...”に引き続き、あの豪腕池畑潤二。
