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photo by Lucy@Takagi's Home

インタビュアー:
「まずは遡っておふたりの出会いから教えてください」

伊藤:
最初の出会いは、ワタクシが JUN SKY WALKER(S) というバンドをやってたときのホコテンですよ。何で灰二くんが見に来てたか今だによく知らないんだけど。

灰二:
なんでかって言うと、俺の当時の師匠の ZIGGY の松尾さんがね、当時 G.D.FLICKERS で渋谷のラママに出てたんですよ。

伊藤:
あのへんのバンドの家系図とか作ったらすごそうだよね、ヲレも一時期、GDにベースで誘われたことあるな(笑)。

灰二:
で、その G.D.FLICKERS を見に行ったら、対バンが伊藤くんのいた時のジュンスカだったんだよ。しかもお化粧バンドで(笑)。

伊藤:
ああ(笑)。あの当時はビートバンドみたいになる移行期の、ハノイ・ロックスみたいな感じだったんだよな。俺、サンダーバードベース弾いてたし。

灰二:
宮田くんなんてゲゲゲの鬼太郎みたいな髪型してたもんね。で、そのラママのライヴの時に、ジュンスカのファンの女の子に声をかけられたんだよ。

伊藤:
ああ、灰二くんは当時、いや今もそこそこいい男ですけど(笑)、当時はもうね、ホントに紅顔の美少年だったからね。18くらいのとき?

灰二:
うん、そうだね。

伊藤:
どっかのプロダクションに(タレントとして)いたような時期だったんでしょ?

灰二:
いたんだよなぁ……これが。

伊藤:
ザ・芸能系みたいな(笑)。

灰二:
(ジュンスカファンの女の子に)声をかけられて、原宿のホコテンで毎週タダでやってるから見に来なよ、と。

伊藤:
あの頃は、もう一番ブッとんでトガってるときのジュンスカですよ(笑)。

灰二:
森純太くんとかコワかったもんね。

伊藤:
金髪でジグジグ・スパトニックみたいだったからね。

灰二:
いや俺は田舎から出て来たばっかりだったからさ、「いやー、東京カッコいいわ」って。

伊藤:
(爆笑)。

灰二:
一応、その前に(ZIGGY の)松尾さんとか、G.D.FLICKERS のJOEさんには出逢っていたんだけどね。

伊藤:
あのあたりの方々とはハデさがちょっと違ってたからね。

灰二:
俺は当時から クラッシュ とか好きだったからさ、(ジュンスカのメンバーのほうが)音楽の話は合うんだよ。エアロスミスとかそういうのは俺はぜんぜんわかんないんで。

伊藤:
アンタ、いまだにハードなロックとか知らないもんね(笑)。

灰二:
俺の中で最高にハードロックなのは ザ・フー だから。